カテゴリ: クルビデンスssp(ババクルビデンスオオクワガタ)

どうも、SUYです。
今回は、私が唯一5年以上累代を継続している
ババクルビデンス(旧流通名:南ベトナムクルビデンスssp.)
Dorcus curvidens babai
の飼育記録になります。

昨シーズンより2ラインに分けて管理しており、今回紹介するのはAラインになります。



<種親紹介>

産地:ベトナム・ダラット
累代:CBF2
アウトブリード(それぞれ別の血の掛け合わせ)


種親♂
大顎を広げた最大値で72mm
(大顎を閉じると70mm)


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♀43mm


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<飼育記>

◯2020年10月3日産卵セット
小ケースに底3〜4cmフォーテック社製産卵一番(無添加微粒子一次発酵マット)を固詰めし、その上に材を置き周りもマットを詰めて埋めるオーソドックスな産卵セット。本種はマットにも産むので、マットも微粒子が良い(何回言ったことか笑)



◯2021年2月13日産卵セット割り出し
情報が残っておらず、何頭割り出したのか分からないが、3齢複数、2齢4〜5頭くらい出てきたのでその♂と思われる2齢幼虫と♀の3齢初期のみ大夢オオヒラタケ800cc菌糸に投入したと思われる。
飼育温度18〜22℃

この時色々ゴタゴタしてて、時間が作れなかった頃だったので割り出しが遅くなってしまいました💦
4ヶ月経っての割り出しが遅いのがよく分かりますよ…




◯2021年5月3日菌糸交換
♂4頭菌糸交換を行なった。♀は交換せずそのまま、全て17℃で管理。正直言ってここまでは良かった。この後、地獄を見ることに…。

正直、そういう意味では今回の記事は失敗談になるかと思います💦



◯2021年9月18日菌糸交換
この時点で♂3、♀全個体蛹室作成or蛹化羽化。♂は暴れて劣化したドロドロ蛹室で蛹化不全。♀は17℃でそのまま蛹化して蛹化不全→☆を多発させてしまった。前蛹で気づいて24℃に出した一頭の♀のみ救出、無事羽化まで持っていくことができた。

一方、♂幼虫は一頭だけ暴れておらず、菌糸交換を実施。
25.3gだった。糞をする前は26gあったので暴れず、スムーズに蛹化すれば75mmくらいならいけるかも?

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♂は蛹室作成した個体のみ23℃管理のブリードルームへ出し、25.3gの個体のみ17℃管理継続。


◯2021年10〜11月♂羽化
♂が3頭羽化、完品羽化できたのは60mm台半ばの一番小さかった個体のみ。一頭は蛹の時点で左右非対称でおかしく残念ながら片翅が形成不全となっていた。もう一頭は蛹自体は歪だったものの羽化時はたまたま居合わせて不全しそうなところを手助けしてことなきを得た。不全個体は今のところ生存している(この個体は結局羽化から2ヶ月後に☆になってしまった)。

基本的には、17〜18℃の温度帯は蛹化する温度だが、上手く蛹化できない温度なのかもしれない。


そもそも、今回は暴れた個体に関しては蛹室がドロドロになったまま蛹化させてしまったことが一番の失敗だとも思えます。これからは菌糸の状態に注意したいですね。



◯2022年1月中旬最後の♂蛹化
最終体重25.3gの♂が蛹化していた。
初めて蛹体重を計測したところ、17.3gだった。
管理温度16〜22℃。
見えづらくてすみません😅
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◯3月21日最後の♂羽化
最終体重25.3gの♂が羽化していた。

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↓一週間後
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全体的に少し細身で、蛹体重の割にはサイズが伸びたようだ。
しかしながら、見た感じだと75mmに少し足りないくらいのサイズかなぁと。1ヶ月後に計測するのが楽しみだ。


割り出しが遅くなってしまい、全体的に小さくなってしまったのと、不全が目立ったので2代目のブリードは蛹化時の温度と蛹室の状態にも気を遣いたい。大した個体がおらず申し訳ないが、羽化個体紹介へ。



<羽化個体紹介>


①不全♂70.0mm

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・2021年2月13日大夢Bオオヒラタケ800ccへ
・5月3日大夢Bオオヒラタケ1400ccへ→体重記載忘れ17〜19g(頭幅13mm)
・9月羽化


2本返しで不全ではあるものの、サイズは70mmに届いた。


②♂65mm

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・2021年2月13日大夢Bオオヒラタケ1400ccへ
・5月3日大夢Bオオヒラタケ1400ccへ→16.2g(頭幅11.9mm)
・11月14日羽化


この個体は、羽化後干からびさせてしまいました…。
画像ちゃんと撮れていなかったのでこんな画像ですみません。




③♂(軽微不全)  70mm

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・2021年2月13日大夢Bオオヒラタケ800ccへ
・5月3日大夢Bオオヒラタケ1400ccへ→ラベル紛失17〜19g
・11月羽化


♂親似ですね。
サイズ稼ぎには不利な湾曲具合ですが、個人的に好きな形の一つです。
種親に使おうと思っていたのですが、羽化から2ヶ月後の1月中旬に☆になってしまっていました。



④♂74.1mm

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顎閉じの方が本種の良さがわかると思い掲載…顎閉じ写真もどうぞ!

・2021年2月13日大夢Bオオヒラタケ800ccへ
・5月3日大夢Bオオヒラタケ1400ccへ→11.1g(頭幅未計測)
・9月18日
ラ◯バージャックオリジナル菌糸既製(ブナオガヒラタケ?)1400ccへ→25.3g
・2022年1月中旬蛹化→17.3g
・3月21日羽化

この個体は♂親に似ているのですが、顎先が少し前を向いていて格好良いですね。今季最大個体です。




⑤♀43mm
画像割愛

・2021年2月13日割出
大夢Bオオヒラタケ1400ccへ→3齢4.9g

・7月中旬羽化



<飼育方法まとめ>
本種の飼育は簡単ですが、改めて記載します。これから始めるまたは飼育したいと思っている方の一助になれば幸いです。

◯成虫飼育
・寿命について、本種はオオクワガタ系のドルクスなので非常に長寿で当方ではペアリングに使用した♂でも3年生きている。
・飼育温度については、丈夫で飼育温度帯も幅広い。関東の平野部で室内飼育であれば冬でも常温飼育できる(その場合は冬眠?する)。最高温度も30℃でも結構耐えられるが、寿命が短くなるようで生体に負担が大きくおすすめできない。16〜23℃での飼育がおすすめ。



○ペアリング・産卵
・ペアリング時はたまに♀殺しすることがあるので要注意。当方では顎縛りなどは特にせず一週間以上同居ペアリングさせているが一度もそういったことは起きたことはない(そもそもうちで飼育している本種は♂同士近くに置いても滅多に喧嘩しない)。しかし、♀殺しが起きた例もあるのでペアリングには一応注意する必要がある。
・産卵は20〜24℃の高めの温度で行い、産卵活性が落ちる冬時期はできるだけ避けた方が良い。
・産卵セットは小〜中サイズ(コバエシャッターやコバエ抑制ケースetcの規格で)のケースに、微粒子発酵マットを適度に加水して固詰めし、その上に少し柔らかめの産卵材を加水(マット・材共に加水量はここでは詳しく説明しないが程よく多すぎない少なすぎないよう注意する)して周りをマットで埋めるオーソドックスなセットで良い。特に植菌材などの特別な産卵材は必要なく普通の産卵用の材で問題ない。・産卵形態は主に材に産卵するが、マットにも産卵する。典型的な根食い系の産卵形態。


◯幼虫飼育
・初2齢で産卵セットから割り出し、基本は個別にボトルやプリンカップなどで飼育する。
・マット、菌糸、材どれでも飼育可能だが、菌糸が一番成長が良い。本種は3齢中期以降菌糸を好まない個体が多く、暴れることが多いので適宜マットに交換するなどして対応するのもあり。
・幼虫飼育温度は成虫よりも少し範囲が狭いと思えば良い。オオクワガタ系のため多少高い分にも低い分にも問題はない。
・割り出し(2齢初期と仮定)から羽化までの期間は、♀で4〜10ヶ月、♂で半年〜12ヶ月強ほどとなっており、だいたい♀の方が羽化が早い。


◯蛹化羽化
・本種は18℃未満でも蛹化するので、冬時期の蛹化で不全することがあるので注意する。今飼育記では不全が多かったが、比較的蛹化羽化は得意な方である。
・大体どの種類もそうだが、菌糸で飼育した場合は菌糸の劣化により蛹室が変形したり泥化して蛹が蛹室内で引っ付いてワンダリング(蛹は全く動かないわけではなく床ずれ防止のためか適度に回転して運動している)できず☆になることもあるので注意する。
できるだけ温度が安定する場所での管理をオススメする。目安は18〜24℃。
また、羽化後の休眠期間は20℃以上で3〜4ヶ月くらい。もちろん、温度が低いと長くなる。





<まとめ・考察>

本種に関しては、以前からレコード獲得を目指して飼育に取り組み、大型個体を飼育する方法を模索して色々考察をしてきました。
最近、以前ブログに書いた考察を見ていて新たに大型化に向けた仮説が生まれたので次期ブリードに向けて考察をしていきます。

正直、自分用の備忘録のようなものでかなり長文になります😅
読むの面倒な方は読まない方がいいと思います笑




①幼虫の時期に合わせた飼育温度の緩急
本種の生息場所は、標高1500m程の高地であり、高い温度だと成熟が早くなり低温でじっくりと飼育することで大型化できると思っていたのだが、どうやら大型化には高めの温度と低い温度を使い分け、緩急をつけた方がいいかもしれない。

→本種においては23℃でも18℃程度の温度帯でも成長期の成熟スピードがそこまで大差がないと感じていて、成長期は少し高めの温度で一気に太らせ、途中から温度を少しずつ下げていき、成熟期に極低温を経験させることで、蛹化スイッチを入れることなく食べたものをしっかり消化させ身につけさせる"熟成期間"を持たせる。
しかしながら、極低温の温度はまだよく分からないので実際にブリードして検証していきたい。

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これに関しては人間だってそうだと思うんですよね。
食べたものがすぐに身になって身長が伸びるわけじゃないですよね笑
それと同じ理論です。
クワガタ幼虫の場合は前蛹になる時は体内の糞が全くない状態にしているはずなので蛹化するために蛹室を作ろうと思ったら、とりあえず未消化だろうが糞として排出するので実計測体重よりも体内の未消化物分体重がごっそり減るわけですよ…笑
いわゆる、そうして残った身のみが、一般的に言われる"還元率"なんだと思うんですよね。だから、個人的には最大体重を見たらいけないと思っていて、その理由に最大体重ってことは、それより大きくならない状態で餌を交換するという幼虫にとっては無駄以外の何ものでもないことをしているわけで、さらに交換したストレスによって成熟になんらかのマイナス点があると思うんですよね(というか、還元率に大きく影響すると思ってます)。


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②本種の暴れる理由について
主に理由が二つあると考えており、

1.羽化まで必要だと思われるエサの量がボトル内に足りず、エサの豊富にある場所を求めて動くための暴れ。

→ボトル内の菌糸またはマットをある程度食べると、幼虫自身が"このまま成長を続けてエサの量が足りるか"を判断し、足りない場合は新たなエサ場を求めて徘徊する行動(暴れ)をとる。そうなると、その個体の危機管理能力が働くことで体重増加が止まり、蛹化に向けて成熟スピードが上がると考えられる。そのため、大体の個体がこの徘徊行動を取るとそれ以上大きくならない(徘徊するため痩せてもいると思われる)印象を受ける。
そのため、3令の中期以降は食べ進むスピードが早いと思われる、チップの細かい菌糸だと食い上がるまでが早くなりより暴れやすくなると考えられる。また、容器は大きめの容器で幼虫自身にエサが豊富にあると思わせる方がこの徘徊行動(暴れ)を取らせにくくできると考えられる。


2.エサの状態が幼虫に合わず、新たなエサを求めて動くための暴れ。

→単純に菌糸が新しすぎたり、そもそも3令後期に菌糸が合わなかったりする(これはノコギリやニジイロなんかも起こる現象で3令中期〜後期に蛹化や越冬のために材から脱出し土中で過ごす根食いのクワガタが持つ生態)。おそらく本種もその性質があるドルクスだと思われ、パリーオオクワ(リツセマオオクワ)あたりに近い食性だと思われる。
この対策としては、3令中期〜後期はマットで飼育することでこの暴れを防止することができると考えられる。
しかしながら、マットに投入したところで暴れる個体は暴れるようで、マットに入れれば暴れないと一概に言えないようである。


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これも、本種以外にもパリーオオクワやったことある人だと分かると思うんですけど、3齢中期以降に菌糸に入れるととにかく暴れるんですよ。しかも、ある程度成長するとそこから大きく体重を増やすことはないようで、3令中期以降の2本目または3本目に菌糸に入れるメリットを感じないんですよね。
本種もそれがよく起こるクワガタで、この暴れは1つ目に述べた暴れと違って成熟には大きく影響はなさそうなものの、単純に暴れている間にも成熟は進んでいるのとエネルギー消費を考えると無駄な行動だと思うんですよね。こういった行動をする種類に共通してるのは、産卵は材だけではなくマットにもするということがポイントであると思います。これは要するにその種類が
エサとして必要とするものが(♀が卵を産んでその後幼虫が育つことができると判断している?)材だけではなく、土に埋まったような湿潤な材を好んでいる生態だと思うんですよね(イメージしやすい国産種で言うところのヒラタやノコギリのような根食い系のこと)。
で、最終的に蛹化前に土中に出てきて蛹化するんですかね?
飼育しているとそうとも思えるような行動を取りますね。

本種は発見されたのが比較的最近で現地での生態はほとんど分かっていないと思うのですが、飼育してると何となく予想がつきますね笑


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③還元率についての考え方

まず、還元率の説明からすると、

還元率=蛹体重÷最終幼虫体重×100

で算出される、最終計測された幼虫体重からどれだけ蛹の重さに還元されたかの比率のことであり、この還元率の数値が大きいほどその個体がより多く蛹の重さに還元できたということになる。
(この還元率は種類によって割合が変化する気がしていてどの種類も80%超えたらすごいねではない気がします?これからは他の種類でも調べてみます)

例)
最終体重が25gの個体が2頭(それぞれAとBとする)いたとして、その個体がそれぞれ蛹化するとその蛹体重がそれぞれ個体Aが17g、個体Bが18gだった。そうすると、還元率はA68%で、B72%になる。そうして、それぞれの個体が羽化してそのサイズを計測すると74mmと75mmと差が出た。還元率の良かったBの個体の方が大きくなり、還元率で差が出たと言える。

これは今回でこそ同じ体重の個体はいなかったが、実際に同じ幼虫体重の個体から大きさに差が出て羽化してくることはよくあり、これがいわゆる"還元率の差"であると考えられる。
言い換えれば、還元率≒幼虫の食物消化率だと捉えることもできるのではなかろうか。



しかしながら、個体によって消化の上手い個体下手な個体または血筋もあると考えていて、今回考えた理論として、この"還元率の良い個体を選別し固定すること"でより大きな個体を羽化させることができるのではないかと考えている。







これはあくまで私の考察ですので、鵜呑みにしないようお願いします。これからのブリードで検証していきたいです。




<最後に>



では、最後に今回のAライン最大個体の74.1mmの♂画像を掲載して終了します!
羽化個体数も少なくあまり面白くないのと、
めちゃくちゃ長文になってしまいすみませんでした💦

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この内歯下がりの特徴、弧を描きながら鋭く尖ったシャープな大顎が他のオオクワ系にはない本種の大きな魅力だと思います。

大きくするのは難しいと感じますが、飼育自体は非常に簡単ですので、おすすめのクワガタです!
現在は野外品こそ入荷がないものの飼育品が比較的安定して流通してます。興味のある方は是非飼育してみてはいかがでしょうか?


次は今年羽化してくるであろうBラインを紹介できたらと思います。記事ができるのは秋くらいになるかなぁと思います。
このBラインで特大が出る予感が全くしませんが、期待しないでお待ち下さい(笑)

今後はとりあえず、いくつかした考察を検証しながら以前羽化させた77.0mmを超える個体を目指して飼育継続していこうと思います。



ではでは(・ω・)ノ

どうも、SUYです。

最近忙しくなかなかブログをUPする時間が取れず…
時間が少しでもできれば記事を書いています。
(もはや2018年も夏から更新しておらず、2019年入って今初めての更新でした(^_^;)

少し前に、今回の記事がほぼ書き終わったところで、データが全て消えてしまい最初からやり直し…頑張ります(^_^;)


今回は、
「ババクルビデンス(クルビデンスssp.)」
の2018年飼育の幼虫が全て羽化してきましたので、紹介します!

メスは41〜43mmとほとんどサイズに違いありませんでしたので割愛します…。


紹介する♂は4頭!
本当はもう少しいたのですが、羽化してすぐ落ちてしまったり、欲しい人に譲ったりしたので、この頭数です。


ババクルビデンス(南ベトナムクルビデンスssp.)

産地:ベトナム・ダラット
累代:CBF1
種親:♂(WF1)70mm×♀(F3)41mm


◯1頭目
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2018年1月9日初令割り出し→800ccブナオオヒラタケ投入
4月18日クヌギオオヒラタケ1400cc交換→5g
10月下旬羽化確認

64mm

うちのババクルビ♂では珍しい2本返しですね。
そのためか、サイズは伸びてません。



◯2頭目
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2018年1月9日2齢割り出し→1400ccクヌギオオヒラタケ投入(この時点で♂の判別)
4月18日クヌギオオヒラタケ1400ccへ交換→21g
6月8日クヌギオオヒラタケ1400ccへ交換→24g
10月羽化確認

顎閉じて69mm
(BE-KUWA規定の大顎広げた計測方法で72mm)


ここで、少し話逸れますね。
ババクルビには大顎が複数タイプあるような気がします。
元からうちにいる系統は綺麗に弧を描いた湾曲タイプ。今、記事にしているCBF1の親♂(WF1)がこの2番目の♂と似た個体で、このタイプはグランディスのような形をしているので、私は勝手にグランディスタイプと呼んでいます。


◯3頭目
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2018年1月9日2齢割り出し→クヌギオオヒラタケ1400ccへ投入
4月18日クヌギオオヒラタケ1400ccへ交換→20g
6月8日クヌギオオヒラタケ1400ccへ交換→22g

顎閉じて70mm
(BE-KUWA規定の大顎広げた計測方法で73mm)

2頭目と同じサイズでした😅
この個体は大顎のカーブがキツくないですね〜
おそらく♀の方の遺伝だと思います。


◯4頭目IMG_0544
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羽根広げたので飛ぶかと思ったら飛びませんでした😅
もし飛んだら、本種の飼育記録上史上初?だったかも?(笑)


2018年1月9日割り出し→クヌギオオヒラタケ800cc
6月8日クヌギオオヒラタケ1400ccへ交換→24g
12月下旬羽化


顎閉じて71mm
(BE-KUWA規定の大顎広げた計測方法で73mm)


この個体は2本返しですが、サイズは一緒ですね〜
ちなみに冷温庫にて20℃で飼育していた子です。


途中で気づいたんですが、もはや♂はほぼ同じサイズなんですよね😅


2018年ババクルビデンス飼育結果

本年度の飼育は75mmupが出ず、幼虫体重も最高24gで頭打ちという結果だった。
結果から言えば、あまり良い結果ではありませんでしたが、次世代の飼育でさらに大型を狙える可能性のある飼育方法が出来上がりつつある。

飼育考察
・前期のブリードで改めて分かったことは、本種は"積算温度が低い"ことである。温度が高いとすぐに成熟してしまい、24gほどで成長が止まってしまうのではないかと考えた。
今期ブリードでは、飼育温度を下げて飼育していく予定である。
・今まで本種では♂で最高1500ccの容器までしか使用しておらず、1500ccほどの大きさの容器では食い上がるスピードも割と早いため、より大きい2300ccでの飼育で更なる大型を狙える可能性があると思い、今期では♂で最大2300ccの容器での飼育をする予定である。



以上、今回のババクルビデンスの記事になります!

一応、少しだけ別系統からの幼虫(F3♂76×WF1♀42)が得られているので、この幼虫飼育から上記の内容を踏まえて飼育していきます!!

引き続き、80mmを目標に飼育していきます!

ではでは!(・ω・)ノ

どうも、SUYです。
久しぶりの更新になります。
なかなか更新ができず申し訳ございません…m(_ _)m


今回は、2015年度ブリードのババクルビデンス(クルビデンスssp.)最後のオス2頭が羽化したので紹介します。


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75mmup

〜飼育経歴〜

2016年5月6日
1齢割り出し→むし社ブナオオヒラタケ800ccボトルに投入

※夏場(7月上旬〜9月中旬)は、発泡スチロール容器で保冷剤を朝と晩の1日2回交換して飼育

9月26日
むし社ブナ1400ccへ交換
体重24g
3齢時頭幅12.7mm

※常温にて飼育

2017年2月19日
ヘラクレスの里零-OM1400cc(エノキ主体オオヒラタケ菌糸)へ交換
体重24g

※常温にて飼育


2017年6月頃
羽化


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77mm

〜飼育経歴〜

2016年5月6日
2齢割り出し→AGブナオオヒラタケ1100cc手詰め(2〜3%加水)投入

※冷温庫にて20〜22℃管理

10月31日
零-OM1400cc投入
体重29g

※常温にて飼育

2017年2月19日
零-OM1400cc投入
体重28g

※常温にて飼育

2017年6月8日羽化


[ババクルビデンス飼育結果]

結果から言えば、前半(11月)に割り出した個体群は70〜75mmほどのサイズになりました。

そこまでサイズが伸びなかった原因としては、初令や2齢でプリンカップに投入したことが理由かと思われます。
(その後は800ccボトルに投入してます)


それに対し、後半(5月)に割り出した個体群は落ちたり不全したりする幼虫がいくつかいましたが(しっかりとした温度管理ができていなかったので夏場の高温と蛹化時の冬場の低温が原因かと思います)、サイズは75mmupと77mmという割と良い結果になりました。

こちらは、最初のボトルでは800cc以上のボトルに投入しています。



ババクルビデンス飼育考察

特別飼育数が多いわけではないので、あくまで参考程度の考察になります。


・これはどのクワガタにも言えるかもしれないが、一本目のボトルは大きめの方がサイズが伸びやすい傾向があった。特に頭幅が大きな個体が得られやすく、大型化させる可能性を底上げできる。

・成長期(1齢〜3齢初期)は温度は若干高めの22℃位での飼育が大きくなった。3齢中期以降は18〜20℃で飼育しゆっくりと成熟させる。関東の冬場の常温のような極低温でも、生存と活動はできるが、全くと言っていいほど成長しないのでしない方が良い。

しかし、普通に飼育する分には、夏場の極端な高温にさえ気をつければ、常温飼育ができた。

・蛹化時に冬場の低温に晒しても、普通に蛹化してしまう。このような温度では不全を起こしてしまうので、冬場の常温で蛹化しそうな個体は18℃以上の温度はあった方が良いと考える。

・3齢幼虫の頭幅が大きな個体ほど大きな成虫になったことから、頭幅の大きさは大型化に重要な要素の一つである。
(以前、この考察はツシマヒラタでもあげている)

・菌糸はこれが良いとは正直言いづらいところがある。断言できないが、2〜3%加水して詰めた菌糸は成長が良いかもしれない。まだ分からないので、次世代でもこの飼育方法は続けていくつもりである。

・産卵は23〜25℃ほどが一番結果が良かった。材はあまり選り好みせず産むが、あまり一度にたくさんは産卵しないようである。今年産卵させている個体はマットにも産卵していることから、マットの質が合えばマットにも産卵するようである。

・寿命は3年以上。オオクワガタらしく、そこそこ長い。


以上。


今回のババクルビデンスの飼育をしての考察になります。次世代の幼虫も取れているので今回得た考察からさらに大型の個体を作出できるように頑張ります!

というわけで、今回の飼育では最大は77mmとなりました。ババクルビデンスで頑張って出るサイズらしいですが、今期では80mmを目標に飼育していきます。

2015年度ババクルビデンスの飼育は終わりで、次回からは2017年度CBF1個体群の記事になります!

今年はダラットからババクルビデンスのワイルドも入っており、価格も昔と比べてそこまで高いクワガタではなくなったので、ぜひ飼育してみてください!


ではでは!

こんにちは!
どうも、SUYです。


2/19に何回目かも分からなくなってしまったクルビデンスssp.(ババクルビデンス)の菌糸交換を実施致しました!


今回交換したのは、
前回の交換時に24gだったNo.7と
前回の交換時に29gだったNo.9です。


結果から言うと、あまり良い結果ではありませんでした。


暴れを防ぐため、常温に置いていたのですが、これが失敗だった可能性もあります。

幼虫時、よく暴れる種ということで、極低温である常温に置いたのですが、No.7はそれでも暴れていたので(No.9は暴れていませんでしたが)、温度を低温にすればいいわけではないようです。


ちなみにこの2頭は、冬場に材割出しせずに常温に置いていて春に割り出しした幼虫群です。


では、No.7から

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変わらず、24gでした。
一応測った頭幅は12.7mmでした。


No.9

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前回から-1gの28gでした。
一応測った頭幅は13.5mmでした。
頭幅も体重も今まで見てきた幼虫より明らかに一回り大きいのは間違いないです。


クルビssp.は冬場に常温飼育できる種ですが、大きくするのには向かないかもしれません。


この2頭は、羽化するのはゴールデンウィーク〜夏頃だと思います。


冷温庫に投入する時期に関しては、気温と実際の温度を見ながらになりますが、遅くとも5月中旬までには投入することになると思います。
あんまり高いようだと投入する感じになると思います。
蛹化していなければ、その頃に最後の交換をするかもしれません。
(最後ではないかもしれませんが)


今回はこの辺で終わります。
ではでは!(・ω・)ノ

こんばんは!
SUYです。

今回は、題名の通りクルビデンスssp.の飼育記録を綴ります!


まずは…


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上から、11日12日13日の画像です。

クルビデンスssp.の♂の初羽化になります!

この子はNo.2として管理していた子になります。

〜No.2飼育歴〜
・2015年11月8日割り出し、G-pot200ccプリンカップ投入→1齢?
・2015年12月30日ブナオオヒラタケクリアボトル800ccへ交換→2齢
・2016年4月19日ブナオオヒラタケ半透明ポリボトル1400ccへ交換→3齢24g
・2016年9月蛹化確認
・2016年10月12日羽化


サイズは70mm位だと思います!
この子は、4/19のボトル交換からクルビデンスssp.ではよく起こる"暴れ"をず〜っとしていました( ̄▽ ̄)

体重落ちるだろうと思ってはいましたが、案外見れるサイズにはなってくれたようです!




では、ここからは投稿日の10/13に随分と遅れてしまった菌糸交換をしましたので、その内容になります。

と思いきや、日付がもう変わっていたので、投稿日は10/14になっていたという(笑)


今回は、No.の付いていない♂幼虫2頭と今年5/6に割り出しした♀と思われる幼虫2頭のみ交換しました。

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♂幼虫がもう当分の間マットの中におり、さすがに交換しなければまずいと思い交換しました。
ちなみに今回、800ccのみしか用意しておりません。

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♂幼虫1頭目は18gでした。

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続いて、2頭目の♂幼虫は19gでした。


やはり、食痕のみになった菌糸には長い間入れてはいけないようですね。
大きくはなれないと思いますが、無事に羽化してもらいましょう!

ちなみに食痕のみになった状態のものはカブトマットの匂いがしました( ̄▽ ̄)


一頭目は、水分2〜3%多めの手詰めしたAGブナオオヒラタケ菌糸800ccに投入しました。


ちょっと実験的に、二頭目にはヒラタケ菌糸に戻ってもらいます(1本目はG-potのヒラタケ菌糸プリンカップだったため)。


で、今回使用させていただく菌糸は、ヘラクレスの里さんの「零-HM」です!

菌種はヒラタケで、オガはエノキ(ブナと同じくクセがないため基本的にどの種類でも使いやすい樹種らしい)を使用しており、一回使ってみたかったのと、オオヒラタケに比べて、低温できのこが生えづらい点からヒラタケを使ってみたかったのです。

♂はおそらく最終ボトルでしょうか?


後の2頭、今年5月6日割り出しの幼虫群は…
初齢で投入した一頭が落ちてしまっていました(3齢の状態で死んでしまっていた)。

そのため、一頭のみ交換しました!


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No.とラベルはこれですね!


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体重は9gでした!
黄色いのですぐ蛹室作るかもしれません。

ふと思ったことなんですが、いつも自分の飼育では、♀幼虫がボトル一本で羽化してる気がするので、ぷりっぷりの♀幼虫見るのが珍しいなぁとか思ってたりします(^_^;)


そんなこんなで、今回交換した幼虫たちはあまり大きくはないですが、どのような成虫になるのか楽しみです!


ではでは!(・ω・)ノ

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