どうも、SUYです。

今回は、
ツカモトフタマタクワガタ
が無事羽化しましたので、紹介します!


てっきりブログで紹介済みだと思っていた本種ですが、全く記事など書いていなかったみたいですね😅

比較的マイナーな部類の種だと思いますので、紹介していきますね〜


ツカモトフタマタ(ビタリスフタマタ亜種ツカモト)

学名:Hexathrius bitalisi tsukamotoi

産地:中国・広西壮族自治区・大遥山


◯2017年8月種親入手

Wildで入手しました。
♂は81mmの立派な個体でした。

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だいぶボロボロになってから撮った写真ですが…。

すぐに産卵セットを組みました。
産卵セットは中ケースに柔らかめの材を3本(カブト幼虫の糞を擦り付けてから使用)置いただけのセットです。水分はやや少なめです。

一週間後、齧った埋め戻し跡を掘り返し、4個採卵に成功しました。その後も一週間毎に卵を回収し、10個ほどになりましたが、孵った卵はたったの2個のみでした!


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割り出した卵。この卵は無事孵化しています。卵自体が弱いのと、齧るものの空砲ということが多く、産卵は非常に気を遣い、難しい印象でした。産んでから一週間くらい経ってから卵は取り出した方がよさそうです。

下画像が孵化してすぐの状態。
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◯2017年10月幼虫飼育開始
同年10/15に最初に割り出した卵が孵化しました。孵化したのは2頭のみです。それ以降は10個ほど採卵しましたが、ダメ卵ばかりで全く孵化しませんでした。

幼虫飼育は無難にマット飼育を選択しました。

◯10月某日
孵化した幼虫をそれぞれプリンカップ200ccへ投入しました。マットはブリーダーズファームの生オガ発酵マットを使用しました。

◯2018年2月22日
マット交換しました。あまり覚えてないんですが、ラベル見るとプリンカップにずっと入れてたみたいですね😅
ただ、交換時まだ2齢でした。この時点で800ccへ投入しました。

◯2018年5月5日
♀と思われる方のみ先にマット交換しました。800ccボトルにて栄養フレークEXにマットを変更し飼育しました。この時すでに3齢になっていました。

◯5月28日
続いて♂のマット交換も実施しました。この時点で3齢7gになっていました。1400cc栄養フレークEXにて飼育しました。


時は進み…

◯2019年1月
♀が羽化していました。この時点で♂はまだ幼虫だったため羽化ズレは免れない状態に…。

◯1月18日
♂幼虫のマット交換を実施しました。実に半年以上マットを交換せず…(;´д`)
フタマタは、ドルクスに比べて食が細いので劣化していない限りはマット交換は極力少ない方が良いと考えていますが、それでも流石に交換をサボりすぎましたm(_ _)m

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幼虫は17gとそこそこ大きくなっていました!


このマット交換は、蛹化促進の意味合いを込めてのものになります。マット交換後、22度程度の場所へ出し蛹化を促します。


◯4月上旬
蛹化の兆しがなく、累代は絶望的と思われた本種ですが…
なんとなんと!
すでに羽化していました!(笑)



◯5月某日

羽化して1ヶ月ほど経過したため掘り出ししました!
正直待ち切れなかった(;´д`)




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気になるサイズは、
81mmでした!


種親がWILD81mmだったことを考えると、十分な結果ではないでしょうか?

それにしてもカッコいいですね!!




♀は3月にすでに活動を始めていますが、♂はまだ活動していません。今月中には活動してくれるといいのですが…。


[飼育結果]
・なんと言っても、産卵が難しい点が挙げられる。
セット自体は普通のフタマタセット(カビの生えていない柔らかい材)で産卵自体は可能だが、
材の選り好みが激しい。
齧っても空砲が多い。
③卵が極端に弱く孵化率がかなり悪かった。
と感じた。産卵に関しては、ボーリン並か下手するとウエストウッディクラスの産卵難易度かもしれない。

・幼虫飼育に関しては特に他のフタマタと違いは感じなかった。時間をかければ81mmと割と大型を羽化させられるようだ。問題点を挙げるならば、雌雄の羽化ズレと温度くらいか(これはフタマタ種全般の問題)。

・羽化ズレに関して。♀の羽化後、♂を16℃に置き、1〜2週間後マット交換し23℃ほどの場所に出すことで、スムーズに蛹化した。

・羽化してから後食するまでは1.5〜2ヶ月くらい。フォルスター同様、後食は早かった。羽化の早かった♀を16℃の低温に置いても1ヶ月半ほどで活動を始めたことから、温度にもそこまで左右されないようだ。


[飼育考察]
・とにかく、産卵難易度が高い種なので、カビ防止と材の軟化のため、バクテリア化した材を使用し、産卵確率を上げる。

・幼虫飼育自体は難易度は高くない。幼虫飼育で気を使うのは羽化ズレくらいだろう。雌雄の温度差をつけて飼育するのが無難だろうか。

・大型化させるのであれば、羽化ズレを覚悟の上、18〜20℃ほどでじっくりと1.5〜2年飼育するのが良さそうである。



以上になります!
本種の産卵の難しさ、ご理解頂けたでしょうか😅

なんとか、累代を繋げたので、WF2も繋げていきたいと思いますが、上手くいかなそう…_(:3」z)_

次はWF1世代産卵編です!(笑)


ではでは(・ω・)ノ